ボウイというバンドは確かに、時代のアイコンだったことでしょう。全盛期にはライブチケットが即完売。ライブ会場には、チケットを持たないファンが会場の外にあふれているという状態。こうした事実が、後に「ボウイとは凄いバンドだった」との伝説になりました。
さてそこでパフュームです。
パフュームは今の時代において確実に、伝説を生み出しつつあるグループです。昨年の初武道館ワンマンは熾烈なチケット争奪戦となりました。その半年後の代々木体育館のライブもそうでした。僕両方とも取れなかったし(泣)。まあこれは、昨年から今年はじめにかけてライブの本数が少なかったからということも理由のひとつですが。今回はツアーを組んだことで、ファンクラブ会員や関係者以外の一般のファンでも比較的簡単にチケットが取れたようです。
(「ようです」ってアンタ行ったんだろ?だから自分でチケット獲ったんちゃうん?と思われるかもしれませんが、アタシはアレですよ。秘密のルートから貰いモンw)
チケット争奪戦はともかくとしても、その人気、知名度、実際のパフォーマンス;それは歌、ダンスのみならず、芸能人としてのテレビパフォーマンスやアイコンとしての有用性なども含む、それらが突出して秀でている。芸事に秀でた職人技を持つのはパフュームの三人だけでなく、パフォーマンスの矢面に立つ彼女らを支えるクリエイティブ・チームが神業の集合体であるからもう!
ボウイの時代はその、矢面に立つミュージシャンの才が大きな比重を占めた。アーティストがカリスマであれば、伝説は成立した。現代はそうじゃない。パフュームの三人が凄くないということは全く以ってありえないけれど、三人のパフォーマンスにコラボレートするクリエイションがほぼ等比重でアシストしている。黒子的な影の役割ではなく、観客にありありとわかるあけすけな感じで。そんな感じが、今の時代に合っているんだなと思います。いうなれば、時流に合った「伝説」の「在り方」なんだな、と。
とまあ前置きが長くなりましたがつまり、
Perfumeを観るということは、
伝説を目撃すること
それに他ならない
のです。
この「Perfumeを観ることは伝説を目撃することと同義である」という理屈は、ここまで書いた時点ではただの仮説でしかない。それまで一度もパフュームのライブを観たことの無い私が、ライブ前に考えていたことであり、また「何故パフュームのライブを観たいのか」の理由、動機にすぎない。実際にライブを観たことのある人間の発言、意見では無いのです。
その仮説は、客電が落ち、オープニングSEが高らかに鳴り響き、いよいよショーが始まったときから、少しずつ証明されていくことになったのです。
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